Apple は2日、好調な出だしからわずか1週間でアンテナに関する疑問や懸念が広まった『iPhone 4』について、電波の受信強度を判断する iPhone のソフトウェアに欠陥があることがごく最近になって判明したと認めた。同社によれば、この欠陥は数年前から存在していたという。
Apple は、iPhone ユーザーに宛てた無署名の公開書簡の中で、「受信強度を示すバーを何本表示するか算出するための計算式が完全に間違っていたという驚くべき事実が判明した」と述べた。また、この受信強度の表示問題に対応した修正ソフトウェアを数週間以内にリリースすることを約束している。
さらに Apple は、電波の受信強度表示が正しく機能していない問題が、2007年に販売された初代 iPhone から存在していたと認めた。
Apple の説明によると、受信強度を示すバーを表示するための計算式に誤りがあったため、実際の強度から考えて本来表示されるべき数より多くのバーが表示されることがよくあるという。例えば、本来なら2本のバーしか表示されない場合に4本のバーが表示されるというわけだ。
「iPhone を特定の持ち方で握ったときにバーが数本消えてしまうのを目撃したユーザーは、受信強度が非常に弱い場所にいた可能性が高い。だが、誤って4本または5本のバーが表示されるため、ユーザーはそのことに気づかない。バーが何本も消える理由は、多くのバーが表示されている状態がそもそも正しくなかったためだ」と Apple は説明している。
この問題を修正するため、Apple は、AT&T から最近提供された新しい計算式を導入していると述べている。この新たな対策によって、一定の受信強度に対して表示すべきバーの数がこれまでより正確に計算されるようになるという。また、バーの表示方法を変更してこれまでよりバーを見やすくするとしている。
この変更は、『iPhone 3』『iPhone 3GS』および iPhone 4 に適用される予定だ。残念ながら、初代 iPhone は保証対象外となっている。
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